「内装」から考える美容業について
これまでの美容室といえばなぜその様な内装、形容をしているか考えていくと、いかに美容師が働きやすくいい仕事ができて、お客さんの居心地が良いかで考え作られているし、そこで働く美容師もまたいかに美容師としていい仕事がしやすいかを考えている。
これらはおよそ100年程、模倣され続けてきた完成されたビジネスモデルではある。
美容師は素晴らしい技術を提供する。
お客さんは基本的には座っている。
美容師もお客さんも自分にとって居心地が良い場所や担当者なのかを確かめている。
ただし、それらを模倣してしまったら自分らしさがなく激化する美容室競争下では魅力的ではないし、
そういった形容ではもう美容師とお客さんの感動を引き出すこと、売上や顧客満足度といったビジネスモデルとしての限界に到達していると僕は考えていました。
薬剤や機材、素晴らしい技術はどこでも、誰でも手に入る時代。それでは差別化にはならない。
それではどの様にすればそういった経営課題や限界を突破して美容室という場所に新たな価値と需要を見いだせるのかずっと考えていました。
そこで辿り着いた答えが、お客さんを増やすのではなく、作り手(美容師と同じか近い立場)を増やした方が良いと思いました。
その為には、お客さんが自身がこれまでの様に来店してから座っていてもらう。
ではダメで、動いて、作って、美容を体験してもらわなければならない。 そしてその体験をしてもらう為の内装や形容をしていなければならない。
体験したいこと=需要
作り手=買い手
であり、作り手のレベルが上がる程にそのカテゴリにかけるお金は増えていく可能性が高い。
体験こそがお客さんが本当に興味のあるカテゴリであり、美容室にとっての伸び代である。
美容師はシャンプーに詳しいから高くていいシャンプーが欲しくなる。内装屋さんは内装に詳しいからより良い内装にしたくなる。
それは作り手になったことでその分野に対するモチベーションが上がり、より良い物事への投資は増えていく。
そんな内容なので全ての配置や内装デザインをコンセプトに合うように是非一緒に考えて頂きたいと思っております。
例えばシャンプー剤置き場等もお客さんが「今日これで!」なんて自分で選べるような配置があってもいいんじゃないかなと思っています。
これまでは美容師が選びやすく使いやすいシャンプー置き場だったけど、お客さんのその物事への需要を引き出すための配置を考えたい
そんなふうに考えていけたらと思っております。

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モリ ユキエ (金曜日, 23 10月 2020 08:32)
関根さんらしい拘りに拍手でーす。
挑戦することって大事。
我々も、ただ座って「お願い」ではなくて、美容知識を知ることが出来ますしねー。楽しみにしています。
頑張ってください。